昨今のインスタグラムやSNSマーケティングにおいて、「UGC」というキーワードが注目されています。「UGC」とは、企業のアカウントからの情報発信ではない、一般ユーザーが投稿する身近な情報発信のことを指します。昨今のマーケティングにおいて、UGC投稿を理解することは必須と言えるでしょう。本記事では、インスタグラムにおける「UGC」投稿のメリットや具体例についてご紹介するとともに、なぜ「UGC」投稿が重要なのかを解説していきます。目次:■UGCとは?■UGCのメリット■UGCマーケティング施策の具体例ハッシュタグの活用インフルエンサーマーケティング■UGCはなぜ重要なのか■まとめ■UGCとは?「UGC」とは、「User Generated Content」の頭文字を指します。日本語で「ユーザー生成コンテンツ」を意味します。企業などの公式アカウントからの情報発信ではなく、一般ユーザーなどの個人が発信している情報(SNS投稿、ブログ記事、口コミ、掲示板への書き込みなど)がUGCに含まれます。物やサービスを購入する前に、HPやSNSから情報を集めることは、現在では当たり前になりました。また、企業発信の情報ではなく、ユーザー間の口コミが重視される傾向にあります。そのため、自社商品に関するポジティブなUGCを増やすことが、マーケティング施策において重要なのです。■UGCのメリットUGC広告のメリットについて解説します。1つ目は、広告費用がかからないことです。Instagram広告を利用する場合は、短期間でリーチを増加させられますが、広告費用が発生します。インスタグラムでUGCを促したい場合、新商品を購入したユーザーに向けて、ハッシュタグを付けた投稿を促すキャンペーンを実施します。キャンペーンの投稿を行なって、あとはユーザーの行動を待つだけなので、企業側の費用負担はありません。ユーザーのリアクションは予想ができないため、リーチを増やすまでに時間がかかる可能性がありますが、費用負担なしは大きなメリットです。目的に応じて、Instagram広告とUGCを使い分けることが大切です。2つ目のメリットは、UGC広告が広く拡散した場合、大きな影響力があることです。インスタグラムのアルゴリズムに沿って運用できると、TwitterやFacebookなど他の有名SNSと同等、あるいはそれ以上の影響力を発揮する可能性があります。1投稿で100万リーチを狙うことも不可能ではありません。以上の理由から、UGCが持つ費用対効果は、Instagramマーケティングで最良の手法の1つと言えるでしょう。■UGCマーケティング施策の具体例UGC投稿を活用したマーケティングはどのように行えばいいのでしょうか。具体例を挙げて紹介していきます。・ハッシュタグの活用代表的なUGC投稿の施策は、ハッシュタグの活用です。例えば、新商品のキャンペーンを実施し、ユーザーには特定のハッシュタグを付けて、該当商品に関する口コミを投稿してもらいます。ハッシュタグ活用のメリットは、ユーザーが気軽に参加できる点です。指定のハッシュタグを付けてInstagramの投稿を行うだけなので、手間がかかりません。また、企業側に採用されたいという意識がはたらくので、写真や文章が充実し、質の高い投稿を行なってくれる可能性が上がります。ユーザー視点での情報発信となるため、キャンペーンのハッシュタグを見た他のユーザーからの信頼も獲得できて、商品PRに繋がります。このように、ハッシュタグを活用してUGC投稿と促すことで、自社の商品やブランドの信頼価値を高めることができます。引用:エディオン【公式】EDION (@official_edion)・インフルエンサーマーケティングインフルエンサーのアカウントを通じて、自社商品やキャンペーンのハッシュタグを付けた投稿を行います。SNSのインフルエンサーが持つ影響力は、現代の消費者の購買行動に大きな影響をもたらします。インフルエンサーの投稿を見たフォロワーが、該当商品を購入していくことで、さらなるUGC投稿の連鎖を生むことができます。インフルエンサー活用は、UGC投稿を増やすのに有効な施策なのです。引用:小田切ヒロ (@hiro.odagiri)■UGCはなぜ重要なのか「UGC」が重要とされている理由について解説します。1つ目の理由は、ユーザーによる口コミの影響力が大きくなったことです。企業側が主体となって情報を発信する場合、情報はポジティブな要素を多く含みます。ユーザーによっては、「都合の良い部分だけを強調している」という印象を持つ可能性があります。そのため、よりユーザーの目線に近いリアルな意見として共感を得られやすくなります。2つ目は、Web広告に対する規制が強化されたためです。「リターゲティング広告」と呼ばれる、Webサイトを訪れたユーザーのデータを蓄積し、そのユーザーに再び自社サイトを表示する広告があります。現在、このリターゲティング広告の規制が強化されている風潮があります。また、偶然Webサイトを見ただけなのに、何度もリターゲティング広告が表示されることを、わずらわしいと感じるユーザーも存在します。広告が繰り返し表示されることによって、商品やブランドのイメージダウンに繋がるリスクもあり得ます。そのため、ユーザーからの信頼性が高いUGCをマーケティング活用する企業が増えているのです。3つ目のメリットは、SNSの台頭によって、ユーザーの消費行動が変化していることです。従来の消費行動は、テレビCMや新聞・雑誌広告などのマスメディアでサービスを認知し、検索エンジンやHPで口コミを検索し、店舗にて購入するというものでした。しかし、InstagramなどのSNSが普及したことで、UGCがマスメディアや口コミの役割を果たすようになりました。WEBのキーワード検索では、最新の口コミを探し当てるのに時間がかかります。InstagramやTwitterなどのSNSを使い、フレッシュな情報を獲得するという行動は、現代では当たり前になっています。ポジティブなUGC投稿を見ることにより、ユーザーの共感が得られ、購買につながります。UGCが全く存在しないサービスや商品は、ユーザーの信頼を得づらくなり、購買につながらなくなるという危険性もあります。■まとめUGC投稿を促す取り組みは、企業のアカウント運営において必須といえます。費用がかからない上に、成功した場合の効果が大きいので、非常に魅力的なマーケティング手法です。UGCの重要性や背景を理解して、アカウント運用に活かしてください。